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2009.06.15(Mon):素敵SSv
こまどタイム の コマド様 より、素敵なSSを奪取してまいりました!!


コマド様らしい素敵で、可愛くってそれでいて、幸せいっぱい。ほんわか気分間違いナシのSSを頂いてまいりました。

なんですかね。この幸せいっぱいのお話は。私には絶対に無理な世界です。


それでは皆さん。幸せいっぱいの家族をご覧あれv
【More...】


Sweet box




「ただいま」
仕事を終えてやっとたどり着いた、俺の唯一の安らげる場所。
「おかえりなさい」
愛しい女性が俺を出迎えてくれる。
細くて華奢な身体を抱きしめてかわいい唇に口付ける。
何度もしてるはずのソレに、いまだに真っ赤になる彼女が可愛くてたまらない。

「ごはんできてますよ」
「うん。いただくよ。手を洗ってくる」
リビングを通らずに直接洗面所に行き、手洗いとうがいをしているとくいっと引かれるジーンズのすそ。
ん?と下を見ると小さなかわいい生き物が俺のジーンズを掴んで見上げていた。
目がくりくりしたかわいい女の子。
手を拭いて抱き上げれば、キャッキャと喜ぶ。
あまりの可愛さにふっくらしたすべすべのほっぺにキスをする。
そのままリビングに戻れば、空腹を思い出させるおいしそうな香り。
彼女が一緒に暮らしてくれるよういなってから、俺の麻痺していた食欲中枢というものが改善してきたような気がする。
「おいしそうだね」
「今日はロールキャベツです!なかなかおいしく仕上がったと思いますよ。あ、いないと思ったらまたパパのところに行ってたのね」
にこにこと娘の小さな頭を撫でる彼女は本当に天使みたいで。
「パパにだっこされるの、好きだもんね~?」
「しゅき~」
ふわふわの笑顔の二人をみていると、一気に今日の疲れなんか吹っ飛んでしまう。
俺はこんなに幸せでいいのだろうか、と。

「さ、クオンさん席に着いてくださいね」
「はいはい」
娘を子供用の高めの椅子に座らせて、落ちないようにベルトをつける。
そして俺も自分がいつも座る席に着く。
キョーコの向かい側。
娘がこうして一緒にご飯を食べるようになるまでは今娘が座っている席、キョーコの席のすぐ斜めの席に座っていたのだが、娘が離乳食を食べるようになってからは自然とこの位置になった。
「いただきます」
「はい。召し上がれ」
一口食べると、口に広がるのは優しい味。
肉料理のはずなのにしつこくなくて、俺にとってちょうどいい味付け。
「どうですか?」
「うん。すごくおいしいよ」
そう言えば、ほら彼女の満足そうな笑顔が見られる。
娘にやわらかく煮込んだ野菜を食べさせながら、「パパおいしいって」なんて娘に言っている彼女も可愛くて仕方が無い。
娘の方は食べるのに夢中のようで小さな口を大きく開けて、次をねだっている。
「キョーコ。俺が食べさせるから、君も食べたら?」
「ありがとうございます。でも、クオンさん先に食べちゃってください。私は後からでいいですので」
「でも冷めちゃうだろう?せっかくの君の料理なんだからあったかいうちに食べないと」
「あなたのために作ったんですから、私は冷めないうちにあなたに食べてもらいたいんです」
「・・・・・・・・・」
・・・・・なんという殺し文句を言うんだろう・・・。ウチの奥さんは。
しかも上目遣いでちょっと照れたように言う。
きっと彼女にとっては無意識なのだろうけど。
一緒に暮らし始めて4年。結婚してもうすぐ2年。
いったいどこまで君は俺を翻弄させれば気が済むのか。

「あ・・・あの・・・クオンさん・・・?」
「あ・・・ああ。ごめん」
急に黙った俺を不思議に思ったんだろう。
少し不安げな瞳で見つめてきた彼女に、そうではないんだという意味を込めて謝った。
「じゃあ、お言葉に甘えて先に頂きます」
「はい。どうぞ」
またにっこり笑って俺と娘が食べている姿を嬉しそうに見ている。
そして娘がもぐもぐと食べているのを見て、キョーコ自身も少しずつ自分のロールキャベツに箸を進めていく。
「うん。味がよくしみててよかった」
「君の料理が俺にとっては世界一だよ」
「う・・・なんかそこまで言われると・・・恥ずかしいです・・・」
「?どうして?」
「どうしてって・・・んもう!いつまであなたはそんなにキザなんですか!!」
「キザ・・・?思ったとおりに言っただけなのに?」
「それがキザだと言うんですー!!」
耳朶まで真っ赤にして訴える彼女は本当に恥ずかしいのか、瞳が潤んでいる。
もしも今が娘が眠ってしまっている後だったら確実に押し倒していたところなんだが。
それくらい愛らしくて仕方が無い。

「ねー。ママのご飯はおいしいよねー」
そう娘に問いかけると、娘はごっくんとした後で満面の笑顔で
「あいっ」
そう答えた。
「ね?この子も君のご飯が一番だって言ってるよ?」
「・・・・嬉しいです・・・。すっごく」
「俺もこの子もきちんと生きていられるのは君のおかげだから」
「大げさですよ」
「大げさなもんか。本当のことだよ」
この生活から、俺と娘から君を取り上げられたら本当に生きていくことなんかできないと思う。
それくらい君が大切で、俺たちの世界の中心で。

笑顔があるのは君がいてくれるから。
仕事を頑張れるのも君がいてくれるから。
そして俺に幸せがあるのも君がいてくれるからで・・・。


「クオンさんお風呂入ってきてくださいね。その間に私この子を寝かしつけてきますから」
キョーコが食事の後片付けをしてくれている間、俺の膝の上で遊んでいた娘はいつの間にか胸に寄りかかるカタチで眠っていた。
「ん。もう寝てしまったから俺がつれていくよ」
「この子、パパのお膝大好きですもんね」
くすくすと笑う彼女。
「君とよく似てる」
「え?」
「君も俺のお膝好きでしょ?」
「・・・・・・・・・はい・・・」

子供用の小さなベッドにゆっくりと寝かせておやすみのキスをおでこにひとつ。
娘は一旦眠ると朝までは起きない。夜鳴きをしない、親にはありがたいほどの寝つきのよさだ。
寝顔も天使そのもの。
「やっぱり君とそっくりだね」
「え?どっちかというとクオンさんじゃないですか?」
「いや。君だよ。こんなに可愛いし寝付きもいいし、ね」
「・・・なんですか・・・。それ・・・」
ぷくっと膨れる彼女の頬を一撫ですると、くすぐったそうに目を細めた。

キョーコも娘におやすみのキスをした後、静かに部屋を出た。
「じゃあ、クオンさんはお風呂に入ってきてくださいね。私は明日の朝ごはんの下ごしらえしてますから」
「ねえ。キョーコ一緒に入らない?」
「なっ!何言ってるんですか!私はもう入りました!」
うん。いつもあの子と入っているのは知ってるんだけどね?断られるのもわかってはいるんだけど。
「でも俺も久々に君と入りたい」
「何子供みたいなこと言ってるんですか」
「君を独り占めしたい」
「独り占めって・・・いつもしてるじゃないですか」
「うん。でももっと独り占めしたい」
彼女の細いからだを抱きしめて甘い香りを肺いっぱいに吸い込む。
ぎゅうっと抱きしめれば、おずおずと俺の背中に腕をまわしてくれる。
「も・・・もう・・・仕方の無い旦那さまですね・・・」
「ありがとう。キョーコ」
もう一度ぎゅっと体を抱きしめて、バスルームまで彼女の手を引いて誘導。
キョーコが俺の背中や髪の毛を洗ってくれた。
お礼に、俺もキョーコの・・・と言ったが、「私は一度入って全部洗いましたので!」と拒否されてしまった。
広いバスタブに二人で入り、後ろからキョーコを抱きしめれば何よりも心癒される。
「あの子が生まれてからはこうして一緒に入るの初めてだよね?」
「ああ。そういえばそうですね」
「妊娠中は転ぶの怖いから入れる時は一緒に入ってたしね」
「お世話かけました」
「いや?むしろ俺は嬉しかったけど」

温かなお湯の中、後ろからキョーコの手を握る。
彼女も俺の手を握り返してくれた。

ふふっと彼女が笑う。
「どうした?」
「いえ。私、幸せだなって思ったんです」
「突然?」
「いえ。それはいつも思ってるんですけど。あなたがいてあの子がいて。あなたが私に家族を教えてくれた。今私が幸せなのはあなたがいてくれるからです」
「キョーコ・・・」
「私のそばに居てくれてありがとうございます」

なんだか、キョーコの言葉に涙が出そうになった。
お礼を言うのは俺のほうなのに。
恋愛を怖がる君が勇気を出してくれた。母親になることを恐れていたのに、生んでくれた。
どんなに不安だっただろう?
でも君は俺との子をこんなにも大事に育ててくれている。
俺に親の気持ちを教えてくれた。

「キョーコ。ずっと俺のそばにいてね?」
「いますよ。あなたも私のそばにいてくださいね」
「もちろんだよ」
何よりもステキな宝物をくれた君に、俺はたくさんの幸せをプレゼントするよ。

「ねえ、キョーコ。もう一人・・・欲しいな?」
「・・・・・・・もう少し・・・・待ってください・・・///」


俺にとって何よりも大切な宝物がここにある。



おわり

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お風呂のシーンをこんなに爽やかに書けるとは!!
(私が書いたら絶対邪な表現がでるに違いない!/笑)

コマドちゃん、素敵なSSご馳走様でした~vv
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