--.--.--(--):スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

web拍手
2009.07.06(Mon):素敵SSv
素敵なSSを頂いて参りましたvv

『Rosa Iolite』 の Rosalisa様 から

10000HIT記念のフリーSSを強奪して参りましたv



私の感想とか要らない気がするの。「読んでみて下さいv」の一言でいい気がするのww



と、言う事で、蓮とキョーコの甘いひとときをお楽しみくださいませv


※7/8追 記  タイトルが抜けていました。申し訳ありませんw
【More...】

【Summer Valentine】




7月7日夕方。
場所は都内にある某豪華高層マンションの最上階。
1人で暮らすには広すぎるほどの部屋のリビングのガラスのテーブルの上には2人分の食事が並んでいた。

そのテーブルを挿んで向かい合って座る1組の男女。

「「いただきます」」

それは、時々その場所でみられる光景だった。ただ、部屋の照明が消されテーブルの上に灯りのともったキャンドル数個が置かれていたのはいつもと違っていた。

「...キャンドルの灯りってなんだかこう、リラックスできるというか...ロマンチックですよね。」
「...うん...そうだね...。」

食事を始めながら交わされる会話。

(...うぅっ...なんか私、敦賀さんの地雷を踏むような事したのかしら...?)

いつもだったらもう少し穏やかで優しくて...楽しいひと時の筈なのに、とキョーコは向かい側に座るこの部屋の主である蓮をちらり、と上目で見つめた。

今夜の蓮はどこか上の空と言うか落ち着きがないようにも見えて、心ここにあるずとも言える気がした。今までもう何回もこうして彼の家に食事を作りに来た事はあるが、こんな事はなかったから、余計にキョーコは不安になった。

(やっぱり、単なる後輩が例え時々でも図々しくご自宅に上がってお食事のお世話をするなんてまずかったのかしら...?)
彼女が彼の部屋に来て食事の世話をするのは、彼のマネージャーである社からの依頼でということもあったが、時折彼の食事事情を心配してお節介かと思いつつも、にこやかに微笑んで受け入れてくれるからスケジュールが合う限り自らの意思でそうしてしまっていたキョーコは、もしかして度が過ぎたのかもしれない、だったらこれからは極力控えた方がいいかもしれない、などと考えていた。

(そうよね...あまり私が頻繁にお邪魔してたら敦賀さんの本命の人に悪いもの...)
たとえ単なる後輩だと言っても、別の異性が恋人の部屋に出入りしていると知ったらいい気持にはならないだろう、と。

ふと2人の視線が合う。途端に逸らされる視線。
逸らしたのは――蓮の方。

あぁ、やっぱり迷惑だったのかも、とますますネガティブな思考に陥っていくキョーコ。
このままもう帰ろうか、とも思ったがさすがにせっかく作った食事を残して、更に後片付けもしないままというのは気が引けるので、ただただ早く食事を終わらせて片づけて早く帰ろう...とキョーコは考えた。

(それにしても、なんで今日に限ってキャンドルを照明代わりになんてしたのかしら、敦賀さん。)
再びちらりと蓮を見るキョーコ。
キャンドルの灯りは微かな空気の流れで炎が揺らぐ。その灯りに照らされた蓮の彫りの深い整った顔はいつもよりも素敵に見えて、キョーコの心の中に忘れていた、いや忘れようと閉じ込めた筈の感情を揺り動かした。
(...いけない、こんな気持ち。私にはもう必要のないものなんだから...!)

「そう言えば、今日はどうしてキャンドルを...?」
気持ちを切り替えるためにも、キョーコは蓮に話しかけた。

「あぁ、それはね―――」
ここ数年夏至の日に様々なところで催されている「キャンドルナイト」というイベントがあり、地球環境の為、そして家族や友人とゆっくり語り合う時間の為にという「愛」のイベントにあのラブモンスターの異名を持つ彼らの所属するLMEの社長であるローリィ宝田が何もしないわけはなく、さすがに事務所でキャンドルナイトを実施するのは業務に差し障りがあろうという事で自宅で親しい友人を招待してパーティーを開いたそうなのだが、その時の招待客にお土産用に配られたものなのだという。

「――で、俺はそのパーティーに出たわけじゃなかったけど、この前マリアちゃんが俺に、って言ってくれたんだ。」
「マリアちゃんが...そうだったんですね...。」

マリアとキャンドルというと呪いの人型キャンドルを思い浮かべがちだったが、今テーブルにあるそれは普通の形のものであった。

「...うん。それとね、もう1つ理由があるんだ。」
「...え...?」

「今日はどうしても君に会って話したい事があったんだ。...聞いてくれるか?」

どうしても自分に話したい事――それはやっぱりもうここにはあまり来ないでほしい、とかそういう事なのだろうか?そう思ったキョーコは心がキュウと締め付けられるような苦しさを覚えた。
けれど、こうして真剣な表情で面と向かって言われてしまったら聞かないわけにはいかなかった。キョーコは覚悟を決めて、はい、と返事をするしかなかった。

「俺は...君の事が...好きだ...!」

「......ほぇ...?」

なんとも間抜けな声を出してしまったが、それよりもキョーコの頭の中はパニックを起こしていた。
(ええぇっ?!敦賀さんが、私の事を...好き...?! 聞き間違いかしら...?)

「言っておくけど、聞き間違いでも、ただ単に後輩として好きとかじゃないから。」
「異性として...君に恋愛感情を抱いてる...ってことだから...!」

そこまで言われてしまったらいかにキョーコの壊死した恋愛脳内回路でもその言葉の意味を湾曲してとるわけにはいかなかった。

「...あ......。」
ますますパニックになるキョーコの頭の中。
意味のある言葉が出てこない。

「君がまだ過去の傷に囚われている事はわかってる。だけどもしもその傷が癒えたら...いや、癒したいと少しでも思えるようになったら...俺の事を考えてくれないか...?」

今すぐ答えが欲しいわけではない、キョーコの心の準備ができるまでずっと待っているからという蓮の言葉にキョーコは知らず知らず大きな瞳から涙があふれて零れ落ちた。
頬を伝う涙は温かく、それは今まで永久凍土のように凍りついた心の奥に秘めていた感情を少しずつ溶かしていくようでもあった。

「わ、私...っ...!」
次から次へと溢れては流れ落ちる涙。
その涙で濡れる頬に躊躇いがちにふれてくる大きな温かい手。

「...そんなに泣くほど俺の事...?」
不安げに揺れる声にハッとするキョーコ。

「...い、いいえっ!違うんです!ただ...疎まれていたわけじゃないってわかって...」
そう。もしも嫌われてしまったら、と恐れていたのだと。そしてそれがどういう事なのか――キョーコにはもううすうす気が付いていた。何よりも溶かされていく凍りついていた感情がそう彼女に告げていた。

「...じゃあ、君に触れてもいい...?」
そんな蓮の言葉にキョーコは無意識にこくりと頷いていた。
その途端、長い腕に、大きな身体に包まれた。
以前「敦賀セラピー」とこっそり名づけたその腕の中はやっぱり今もキョーコを温かく優しく癒してくれた。
でもそれと同時に急速に目覚めていく想いが彼女の心臓を壊れそうなほど激しく鼓動させていった。
すぐ目の前にある広い胸。微かに聞こえるのは、蓮の心臓の音。キョーコと同じくらいに激しく鼓動するその様子に、キョーコは思わず微笑むと下ろされたままの自分の両腕をゆっくりと蓮の背中の方へと回した。

「...今、ようやく気付きました。私...敦賀さんの事が...好きです。」
キョーコは直接彼の心臓に届くように胸元に唇を付けるくらい近づけてそう囁いた。

その途端、ギュウと彼女を抱きしめる腕に力が入ったがそれは決して苦しいものではなくて嬉しくて幸せなものでしかなかった。

暫く2人で抱きしめあった後、キョーコを抱きしめていた蓮の腕が片方は腰に、片方は頭の方から耳を通って頬へとそえられ、それに従ってキョーコの顔が上を向く形になった。
そのキョーコの視線の先には神々スマイルを浮かべた蓮がいた。

「...大好きだよ...愛してる...」
近づく顔に恥ずかしくて瞼を伏せた彼女の耳にそんな蓮の囁くような言葉が入ったと同時に、唇に柔らかく温かい感触が触れた。

「私も、です...」
何度も唇を触れ合わせる合間にキョーコも自分の想いを告げた。
キャンドルの揺らめく灯りに照らされた2人の影はその後ずっと離れることはなかった。



~おまけ~

その頃宝田邸では――
「今頃蓮様とお姉様、うまくいってるかしら?」
誕生日にキョーコからもらった蓮の人形に話しかけるマリア。
「本当は私が蓮様と...ってずっと思ってたけど、同じくらいお姉様の事も大好きなんだもの。その大好きなお二人がお互いに想い合っているのにうまくいかないなんてあってはならない事なのよ!」

マリアは以前から2人が想い合っていることに気づいていた。蓮のはダダ漏れ、キョーコは本人も気づいていないほどのものだったけれど、大好きな2人だからこそその気持ちに気付いたと言ってもいいだろう。
そしてじれったい2人にやきもきした彼女は2人を結び付けるべく一肌脱ぐことにしたのだった。
7月7日は七夕であるとともに、最近では「サマーバレンタイン」と言って2月のバレンタインとは逆に男性から愛を告白する日というのが広まっているのだと知った彼女は、キャンドルの炎に気持ちをリラックスさせるのと共に、原始的な炎の灯りは人の心を素直に、裸にさせる効果があることも合わせて蓮にそれとなく知らせて、キャンドルまでプレゼントしてお膳立てしたのだった。

「2人が上手くいったら次は...うん、そうしましょうっとv」

またまた彼女はなにかを思いついたようだが、それはまた―――別の話。


――――おわり

**********************************************************

Rosalisaさん。素敵なお話ご馳走様v
これからも、Rosaさんの活躍期待してますねwwww

スポンサーサイト
web拍手
TrackBackURL
→http://onkyonoyakata.blog26.fc2.com/tb.php/132-1809f223
Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。