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2009.07.08(Wed):素敵SSv
先日 『Rosa Iolite』 の Rosalisa様 から強奪してきました
【Summer Valentine】の続きを頂いてきやした!!(タイトルが抜けてました。申し訳ありませんwww)


今回は蓮sideのお話ですね。そして、桃色風味となっております。苦手な方はご注意くださいませv
(でも、素敵なのよw って、囁いてみる/笑)




私信:Rosaさん、ご指摘の箇所は訂正させて戴きましたv


【More...】

【Summer Valentine】
 
 
あのサマーバレンタインの夜。
ここでは大切な人はつくれない、と心に決めていた筈なのに――これ以上馬の骨が増えてはたまったもんじゃない。例え今は彼女が恋する事を拒否していてもそれがずっと続くとは限らないのだから。―――そう思うようになって暫くしたある日マリアちゃんに教えてもらった「情報」。そして俺はとうとう決意した。

本当はもっといろいろ考えていた告白の言葉。
だけど、口から出たものは――シンプルでストレートなもの。
まわりくどい言い方をすればきっと彼女の事だからいつものように歪曲して考えて逃げられてしまっただろうから、それは結果的にいえば最善の選択だったのかもしれない。
そして俺は幸運にも、彼女の心の奥深くでコールドスリープ状態から目覚めたばかりの恋心を手に入れる事が出来た。
その直後はもう抑え込んでいたものが全て解き放たれそうになったのを、ただただ腕の中の彼女を怖がらせない為にまだその時ではない、と自分で強く言い聞かせなんとか自制して――それでも彼女にとっては自分のキャパシティーを遙かに超えたものだったみたいで。にも関わらず健気に俺を受け入れてくれようとする彼女がもう愛しくて。結局は自制なんてあっという間に吹き飛んでそのまま彼女を―――

きっと空の上で1年に一度の逢瀬を楽しんでいるだろう彦星と織姫にも負けないほどの想いを交わし合って、気がついたら部屋の窓からは朝日がまぶしく差し込む時間になっていた。


そしてその日は初めて自分の仕事のスケジュールの過密さを恨むことになった。

俺もそして彼女も自分の仕事に誇りを持っているし愛しているから、仕事を疎かにし天帝の怒りに触れ離れ離れにされてしまった2人の様には絶対にならないと言えるものの...
後ろ髪を思いっきりひかれまくりで彼女と別れ、次に2人で会えたのはそれから数日後のことだった。

彼女を助手席に乗せ、いつもよりもアクセルを踏んで帰宅して。
キッチンで食事の用意をしてくれる彼女。
それは今までと一緒だったけれど、少しでも近くにいたくてキッチンで横に並んでふとした時に手が触れたりする度に彼女がはにかむように微笑んだりするのを見てついつい身体が動いて彼女の頬や額にキスしてしまったりするのは当然ながら今までにはなかった事だ。

食事をする時も向い合せじゃなくて肩が触れる位に近くに並んで座って食べたり――あぁ、あの夜の出来事は決して夢ではなかったのだ、とひしひしと実感できた。
更に、食事の片づけも終わり、今までであれば彼女を下宿先に送るべき時間になってもそうしなくてもいいという事に俺の顔は緩みっぱなしだった。

「あの...今日はちゃんと泊まってきますって...言ってきたので...その......」

そんな事を言われてしまったら...また止められなくなるっていうのに...この娘(こ)は...!
逸る気持ちを必死で抑えて、お互いシャワーを浴びてパジャマに着替えて、さぁいよいよ――と言う時、彼女は持ってきていた荷物の中から何かを取り出した。

「これ、点けてみてもいいですか?」
そう言って彼女が手にしたものを見ると、
ガラスの容器に入ったキャンドルだった。

「頂き物なんですけど...すごくいい香りでリラックスできると聞いたので...」
「いいよ。じゃあ火を点けるから貸して?」

彼女から受け取るとそのキャンドルの容器のガラスの表面にはなにやら文章が書かれていて――これは...フランス語、か...?
どうやらそのキャンドルの説明などが書かれているようだったので一通り読んでみた。
これは......!
思いがけない事が書いてあって、俺はそれをどうやって活用しようか、と瞬時に頭の中で計算を始めた。彼女にそれを悟られないようにしつつベッドサイドにキャンドルを置き、火をつけると途端に甘い香りが部屋中に拡がっていった。

「...すごく甘くて上品な...南の国の水辺のリゾートにでもいるような...なんだかこの季節によく合ってる香り、ですね...。」
「...そうだね...。」
この香りがなんの香りか、というのは彼女は気づいていないようだ。もちろん教えてもいいけれど、それはまだ後に取っておいた方がよさそうだ。

暫く2人でベッドに座ってその香りとキャンドル独特の灯りを楽しんだ。他の照明は一切消して、オレンジの灯りが揺らめきながらベッドのあたりだけを照らす。あの時もそうだったが、こうしてキャンドルの炎を見ていると、通常の電気の照明とは違って原始から存在する炎というのは人の心をも原始に戻してくれるようで、さっきまで抑え込んできたものの箍が外れていく気がした。まぁ、もう抑え込む必要はないからいいんだが...。

彼女の肩を抱き、引き寄せ口づけた。角度を変えて何度も何度も深くお互いの想いを確かめるように。キスの合間の甘い吐息と共にうっすらと開かれた彼女の瞼から覗く瞳はキャンドルの炎と同じように揺らめいていて、その先を早く、とせがんでいるように見えて――

ゆっくりと彼女の上半身をシーツの上に倒し、その上から覆いかぶさって再び口づけながら手は彼女を包み込んでいるものを取り去るべく動いていく。

恥ずかしいです...と言いながらも決して嫌がる事はせずそれを受け入れてくれる彼女。
仄かな灯りに照らされた滑らかな白い、だけどほんのりと赤く染まっている肌を露わにしてそこに己を刻み込み、溶け合ってひとつになって――彼女と言う花が俺の腕の中だけで咲き乱れる。他の誰にも渡さない、俺だけの花。甘いNympheaの香りを纏いながら――俺を惹きつけて離さない。





甘い香りと気だるく濡れた空気で染められているこの寝室の中で、乱れたシーツの上に横たわるその花を更に腕の中に閉じ込めておく為にも俺は一旦キャンドルの炎を消した。

「...ん...どう...したん...ですか...?」
掠れた声で聞く彼女。

ごめんね。今日も無理をさせてしまったみたいだ。でもこれからまだ更に、って言ったら...君は怒るかな...?いや、きっと瞳に涙を溜めながらも微笑んで受け容れてくれるんだろう。それが俺を更に煽ってエスカレートさせている事なんてきっと気づいてはいないだろうけれど。

「うん、ちょっとね...。」
キャンドルの灯りの代わりに明るさを極少量に抑えて照明を付ける。準備ができるまでのほんの数分だけ。ガラスの容器を手にとって中の様子を確認する。

...うん、もうそろそろかな。
キャンドルの芯の周りの軟らかくなった蝋の部分を手で掬い取り、より濃厚な香りがするそれをゆっくりと彼女の肌に撫でつけた。キャンドルに再び火を灯すのも忘れずに。

「......っ!!」
熱くはない筈だ。けれど、過敏になっている肌にいきなりというのはやはりまずかっただろうか...?俺は彼女の肌にその蝋を塗りつけるように手のひらを這わせながら、彼女に説明する事にした。

彼女は容器に書かれた説明文の意味はわからなかったみたいだけど...そこにはこう書かれていたんだ。
『このキャンドルは100%天然の素材を使用しており、融けて軟らかくなった蝋はそのまま肌につければお肌に潤いを与えるローションとして使う事もできます。天然の香料による香りをぜひご堪能ください』ってね。

「...んっ...そういうのも...あるんですね...っ...」
彼女の肌と俺の手のひらが擦れ合う摩擦熱で蝋が溶けて肌になじんでいく。
艶やかに輝くその肌はキャンドルの揺らめく灯りで普段清楚な彼女を妖艶に見せる。

あとは...この香りがNymphea――別名Water Lily――日本語では睡蓮にあたるということ。
これを知ったら彼女がどんな反応をするか...楽しみだな...。
でもこれはもう少し黙っていようか。いっきに全部ネタばらしじゃつまらないし。
きっと向上心も好奇心も旺盛な彼女の事だ。自分で調べるだろうから。だからその時の為に今はこれだけ...。

「本当に君にぴったり合っているよね、この香り。君自身の香りと一緒に混じり合って―――」

彼女の耳元で囁いて耳朶を軽く唇で食めばピクンとふるえる彼女の身体に合わせてより一層香る甘い香りと彼女の可愛らしい唇から漏れる甘い声。

俺の名前(本名ではないけれど)「蓮」の名を持つ花の香りに包まれながら愛し合うって...なんだか本当に彼女が俺だけの花になっていくようだ。
ほら、まただんだんと色づいて甘い香りと花弁のように色づいた肌、そして甘い吐息交じりの声で俺を誘ってる――ねぇ、キョーコ。もう何があっても放さないから、覚悟しておいて。

―――――End

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今回のRosalisa様のSSで、ローションが出来るキャンドルがあることを知りました。・・・・・なんだか、エロい想像しか出来ない私は、やっぱり主腐ですわねwwwwwほーほほほほ(←開き直った/笑)
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