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2009.05.15(Fri):素敵SSv
Evany様の素敵頂き物の第2弾です!

蓮verです。

ホントにね。可愛い策士君ですよv



私が多くを語るより、読んだほうが早いですね。

それでは続きにてお楽しみくださいvvv
【More...】

「はい、次シーン81の準備行きまーす!役者の方は1時間休憩でーす。」

俺と最上さんはテレビ夕日開局50周年記念のスペシャルドラマに出演していた。

「最上さん、スタジオの近くの喫茶店に美味しいケーキがあるんだって。行ってみない?」
「ええ、いいんですか!? 行きます!」
「じゃ、俺、会社に用があるから。蓮、頑張れよ!」

社さんがニヤニヤとしながら去っていくのを見送り、最上さんと喫茶店に向かった。




【Cherry Kiss】 -Side R-




「どれにしよう、迷っちゃう…。敦賀さんは何にします?」
「君と同じもので構わないよ。喉を通れば何でも同じだし。」
「またそんな事を言う…駄目です!自分の意思をしっかり持って頼まないと!」
「はいはい、じゃ…ちゃんと選ぼうかな。へぇ、結構種類があるんだね。」

適当にアイスコーヒーを頼もうと思っていたのだが、最上さんの手前メニューを見る。
なるほど、悩むだけあって種類が豊富だった。

「まぁそんなこと言いながら、私もケーキしか決まって無いんですけどね。
飲み物は…フレッシュライチジュースかフレッシュチェリージュース、どっちがいいかな…。」

「…決めたよ。最上さんも決まった?」
「はい。」
「じゃ、オーダーしようか。」

手を上げ、ウェイターがこちらにやって来る。

「最上さんからどうぞ。」
「あ、はい。えっと、この黒イチジクのタルトとフレッシュチェリージュースをお願いします。」
「俺はフレッシュライチジュースをお願いします。」
「え!? 敦賀さん、アイスコーヒーを頼むかと思ってました。」
「たまにはこういうのも飲んでみたいと思ったんだよ。」
「そうなんですか~。」

しばらくして、注文の品が届いた。そして…予想通り目を輝かせる最上さん。

「うわ~美味しそう…。どうしよう…食べるのが勿体無い~。」
「ほらほら、最上さん、早く食べないと休憩時間が無くなっちゃうよ?」
「あ、はい…。では、いただきます♪……あ、このジュースも美味しい♪」

いつぞやの目玉焼き乗せハンバーグの時のように、嬉しそうに食べるその姿に思わず顔が綻んだ。
けれど、ここは自分の部屋ではない。他人に見つかったら何と噂されるか。
その事実に気付いて辺りに目を配ったが、周囲の目に付きにくい席に案内されていた為、目撃はされなかったようだ。

一連の焦りで喉に渇きを覚え、手元のジュースを飲んでいると、最上さんがこちらを見上げていた。

「最上さん、どうかした?」
「あ、あの…、ライチジュースを一口飲んでみたいのですけど…いいですか?」
「うん、いいよ。どうぞ。」

最上さんが迷ってたし、美味しいのかなって思って頼んだのが真相だしね。
もし最上さんがライチにしたら俺がチェリーにするつもりだったし。
そんな事を思いつつ、グラスごと彼女に手渡す。

最上さんは、ジュースを受け取って飲もうとして困った顔をした。

何でそんな顔をするんだろう、そう思い、ある事実に考えが及ぶ。


ストローに口をつけたら……間接…キス…に…なる。


気付いた時にはもう後の祭り。既にグラスは彼女の手の中。
気にしたそぶりを見せたら彼女も気まずいだろうと思って彼女から視線を逸らす。

そっと彼女を窺うと、彼女は意を決したのかグラスを顔に近付け――


グラスの縁にそっと口を付けてジュースを飲んだ。


は…はは、そりゃそうだよな。


「美味しかったです。ありがとうございました。」
「…どういたしまして。……はぁ…。」

ストローで飲んで欲しかったなんて、言える訳ない。

彼女が口を付けたグラスを眺めていると、そっと口紅を拭い去り、グラスを返してきた。
ああ!! って俺、馬鹿か。口紅がグラスに付いていても、俺がそこから飲む訳にはいかないだろう。

自己嫌悪に陥り、机に伏せて気を鎮める。

「敦賀さんも私のチェリージュース、如何ですか!?」

その台詞に驚き顔を上げると、最上さんがグラスを渡してきた。

あ…彼女のストローが付いたまま…。しかも、ストローに彼女の口紅が。

彼女はただ間接キスを避けるためにグラスに口を付けたのだろう。
そして俺も同じようにグラスに口を付けるのだろうと考えたはずだ。


…少し焦らせようかな。


グラスを持ち上げ、彼女のストローを銜え薄紅色の液体を味わう。


「ごちそうさま。美味しかったよ。」


「あ、はい…。」

さくらんぼの味も……君の薄紅色の口紅も。

そしてそのまま何事も無かったかのように返す。
グラスにはチェリージュースが半分以上残っている。


さあ、君はどう出るかな。


手元のグラスを眺め途方に暮れている最上さん。
そして俺が飲んだ後のジュースをストローを使って一気に飲み干した。

そしてこちらを見上げる最上さんと目が合った途端伏せられた。
もう少しいじめようか…。

「俺と君、間接キスしちゃったね。照れるな…そんなに必死にキスされると。」

いつか、本物のキスをしようね。

逃がさないから。


**********

Two years later...

「ただいま。」
「お帰りなさい~。」
「今日スタッフからサクランボを貰ったから一緒に食べよう。」

瑞々しい緋色の果実と共に甦る甘酸っぱい想い出。
キョーコにも思い出してもらおうか。

「ねぇキョーコ、サクランボのヘタを、口の中で結べる?」
「何ですかそれ?」

食べ終わったサクランボのヘタを彼女に一度見せ、口の中に放り込み、サクランボのヘタを結んでみせた。

「こういう事。」
「すごいですね!どうやったらこんな風に出来るの!?」
「きっとキョーコも俺と同じように出来るよ?」
「へ?どうしてですか?」
「だって、俺といっぱいキスをしているんだから。」

きょとん、とする彼女の耳元に『サクランボのヘタを、口の中で手を使わずに結べるとキスが巧いんだって』と囁くと、途端に真っ赤になるキョーコ。

「ねぇ、サクランボとキスって言ったらさ、二年前を思い出すね。」
「う…。そう言えばそんな事もありましたね…。」
「あの時のキョーコの顔、赤くなったり青くなったり…可愛かったなぁ…。」

キョーコが潤んだ瞳でこちらを見上げて、そっと目を閉じる。
彼女の顎をとり深く口付け、その感覚に酔いしれた。

「ん…ふぅ…。」


「ごちそうさま。美味しかったよ。」


2009.5.8 Evany

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本当に素敵なお話を二つもフリーにしてくださってありがとうございますvv
大事な宝物が増えましたvv
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